北海道支笏湖の魅力

 北海道の玄関口と言えば新千歳空港です。千歳市は北海道のどこにあるかと言えば、道央地区に属します。千歳市と言えば札幌市の一つの郊外衛星都市に思えるかもしれませんが、観光地が意外に沢山あります。今回その中でも最大の観光地を紹介します。それは支笏湖です。千歳市で有名な水族館とインデアン水車は千歳川沿いにあります。この川の源流が支笏湖です。下流は石狩川となり石狩湾に注ぎます。

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 支笏湖は、北海道を代表する火山湖(カルデラ湖)の一つであり、北海道の有名な火山湖は他に洞爺湖、大沼、摩周湖、屈斜路湖や俱多楽湖等があります。ここは4万年前に支笏火山が噴火して陥没地に水が溜まって形成されました。周囲40km(長径11km、短径5km)で最大水深は363m、平均水深も265mもあります。宿の検索サイトはこちらです

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 ここは日本最北の不凍湖でありプランクトンが少ない為に水質が良く、この水深は秋田県田沢湖(ここも火山湖)に次いで全国2位の水深となっております。支笏という名前は大きな窪みという意味のアイヌ語の「シ・コッ」から来ております、死骨湖ではございません。廻りが海抜1000m超の風不死岳、恵庭岳と樽前岳、886mの紋別岳という火山に囲まれた自然豊かな所です。ANA・全日空で行く 格安国内ツアーはスカイツアーズ

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 千歳の街から1本道が続くのですが、本州で慣れているとこれがまた長く感じます。車で約1時間弱はかかります。横に自転車道があるのが確認でき、サイクリングでも行けそうな雰囲気でした。千歳からは大自然の中をひたすら走るという感じでしょうか。支笏湖が見えた時は感激しました。日本旅行 旅ぷらざレンタカー(格安プランをオンラインで一括比較&予約)

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 支笏湖に着くとここが森と水に囲まれた大自然の中にいることを知らされます。ここでは湖でのスポーツ、カヤックやボート、釣りなどのアウトドアスポーツがメインとなります。アウトドアを体験したい方は事前に宿と共に予約をしておく必要があります。特に6月7月8月はカヤック等と共に、ヒメマスの解禁の時期です。旅で着たいスポーツウェアを探したい方はこちら

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 支笏湖の名物は水中を観察できる半潜水の遊覧船に乗って、海底の柱状節理を観察できます。波止場で停船している時に水中を泳ぐ蝦夷ウグイの姿が生で見れます。残念ながらマス類は警戒心が強いので寄ってきませんが、この湖の特性は見て取れます。ふるさと納税で北海道のお土産はどうですか?

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 水中観察船に乗って解るのですが、岸からある程度離れると水の色が群青になります。「ここの水深は100m越えているよ」なんて声が掛かります。この色は太平洋の群青に似てます。群青に外は新緑、その空はまた藍天という素晴らしい写真が撮れる場所なのです。

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 水中で柱状節理を見れるポイントがあり、水中観光船はそこを目指して行きます。しかしすぐにドン深になるのは火山湖らしいです。釣りをする人間は浅瀬からドン深になる所がブレイクポイントでマス類等魚が回遊し易い所であることを知ってます。陸から釣りをしていた人が居た場所は岸近くで急激に深くなるポイントでした。

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 支笏湖から千歳川への流出口に赤い歩道の鉄橋が掛かっております。ここ山線鉄橋は昔鉄道が走っていたそうです。文明開化の頃の産業遺産がここにも残っていました。カヤックがゆったりと橋の下を漕いで湖に出て行きます。支笏湖の水は意外に冷たかったです。

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 温泉土産物街を歩くと支笏湖のマスを使った料理が、ショーケースに沢山あります。チップ(別名ヒメマス)もありました。日帰りで来た方もこれを食べて、日帰り温泉に入れば、それなりに楽しいと思います。支笏湖のビジターセンターはこの湖の成り立ちを教えてくれます。

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 カヤックの体験をしようと思いましたが、時間が合わずにやめました。この体験は2時間かかります。季節と天候により変わりますので、空席状況等も含めて体験業者にお問い合わせされたほうが良いと思います。

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 今回は湖岸を散歩しました。貴重な野鳥がそばまできますのでびっくりします。少し歩くだけでここは自然の宝庫であることが実感できるのです。ワーケーションにも良いのではないでしょうか。

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  今回宿泊はしこつ湖鶴雅リゾートスパ水の謌でした。支笏湖には鶴雅グループの宿が2件あります。湖側がしこつ湖鶴雅リゾートスパ水の謌、温泉街の駐車場を挟んで山側がしこつ湖別荘碧の座です。2件とも高級温泉旅館ですが、碧の座の方がグレードは上です。

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 チェックイン後ここでウェルカムドリンクを頂きます。ここは吹き抜けになっており。1階にフロントと奥にバー(今回はなんと見つけることができなかった)があります。2階はセレクトショップがあり、珍しい土産物が沢山ありました。

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 この部屋はかなり広く快適でした。嬉しいのは部屋のお風呂が大浴場と同じ温泉なのです。大浴場が9:30に終了しますが、この温泉風呂は24時間好きな時に入れます。つまり大浴場温泉と室内温泉の2種類を好きな時に楽しめるのです。泉質はヌルっとした打ち身や筋肉痛に聞きそうな感じです。鏡に写真を撮っている自分が映っておりました。

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 今回の食事はバイキングですが、レベルは高いです。1品1品凝ってます。控えめに食べようと思っても結果的には120%満腹状態でした。鉄釜で炊いたご飯も美味しかったです。見て食欲が湧き出るシステムを採用されてます。新型コロナ対策として手袋をして料理を取る方法が採用されております。慣れませんが取り放題残し放題を防ぐ方法かもしれません。

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 新型コロナが蔓延してからホテル業界のサービスも変わりました。例えば混むことが予想される夕食時間ですが、事前に希望を聞いてくれます。これは嬉しいですね。ここがサービスの胆と思います。予約無しで来られたお客様にも、フロント玄関前で係員がトランシーバーでレストランとやり取りをして、現在の状況を説明され、部屋番号を聞いて「10分後案内が可能です」とアナウンスされてました。これこそアフターコロナのサービスの1つと思います。

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 しこつ湖鶴雅リゾートスパ水の謌もそうですが、高級と呼ばれる旅館やホテルは、怒りや疲れ気味で来たお客様を短時間で癒す力が備わっております。反対に不満や怒りを増幅させてしまうホテルも沢山見てきました。この差が非常に一体何なんでしょうか?サービス業に携わる者の一人として新型コロナ後はサービスのソフトの優劣が勝負となってくると思われます。

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 これはホテルの中庭にある足湯です。ここに入るときにこけてしまい、膝を打撲しましたが、温泉で湯治しました。支笏湖温泉は打ち身によく効きました。

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 ここはまた来たいと想えた場所でした。今度来る時は何々をするとプランが出来上がる場所なのです。因みに私はカヤックの挑戦とガイド付きの釣りでメートル級のブラウントラウトやニジマス(レインボートラウト)を仕留めることでしょうか。夢は明日へ膨らみます。