タイラバ名人赤澤康弘さんと釣る高松の真鯛

 赤澤康弘さんと言えば、日本国内ルアーで真鯛を釣る釣り人の頂点に立つ方です。大手釣具メーカーのプロモーションビデオにも再三登場し、TVでもその一流の技術を拝見できます。この度赤澤康弘さんとコラボレーションして一般の人々にも真鯛を簡単に釣って貰う企画を立ち上げました。鯛釣りのイメージは昔から鯛釣り職人漁師が何年も技術を毎日磨いてようやく釣れる魚と思います。現に関西で加太の鯛釣りや各地タイラバの乗合船で挑戦した場合、3日連続で釣行し1日でも鯛の顔を見れば上出来でしょう。それだけリスクのある釣りなのです。これはゴルフを始めたばかりの人がインストラクター無しで名門コースをフルバックから廻るのと同じリスクだと思います、ろくな結果が待っておりません。私は釣りの世界でもこのインストラクター同行の活用でもっと釣りに対する楽しさや喜びが湧いてくるのではと思います。ゴルフと比較してインストラクターの数も少なく、誰に頼んで良いのか判らないとかがあると思います。この問題を未来的に解決してタイ釣りを始め釣りをを身近に感じてほしいのです。お問い合わせ

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 このコラボを企画してからすでに2年が経ちます。最初は中国の富裕層をお連れして赤澤さんの技術で素人が爆釣しました。ところが売出す直前に新型コロナが世界を覆いつくしました、そこで日本の釣り愛好者にもこの企画を紹介しようと思ったのです。2020年の10月の高松の試験釣行第2弾を企画しました。本来でしたらすでに秋の荒食い時期なのですが、今年は地球温暖化の影響か何かで、夏の澱んだ潮が瀬戸内海を覆いつくしておりました。この潮は濁ってプランクトンが大量に舞っており、真鯛は底を這うようにじっとしているそうです。ですので魚やルアーを追って上層まで上がりません。試験釣行の前日夕方赤澤さんより悪い連絡がありました。この日のお客様の大手釣具メーカ―開発チームがほぼ玉砕したとのことでした。赤澤さんが付いていてしかも釣具のプロの玉砕、釣りにはこの様なシビアな現実がよくあります。明日玉砕の海に行くのかと思うと憂鬱になります。別ルートより濁り潮には青イソメやまむし(ゴカイ類の一種)がてき面だよとのアドバイスも頂きました。正直、虫エサを買うかどうか真剣に悩みました、ルアー釣りにエサ持ち込みは禁断の技だからです。しかし本当に釣れないのなら、取って置きの方法で解決せざるを得ません。お客様から相談されたらもちろん虫エサ購入を勧めます。 この旅行へ行きたい。

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 悩みに悩んだあげく青イソメは買いませんでした。ルアー一本で赤澤さんのプロの感に賭けて玉砕覚悟で出陣です。高松漁港、第一優勝丸に乗船します。タイラバのスカートを少し変えるとのことでした。昨日の反省を基にプロの読みが問われる1日となりそうです。私は船で早速弁当の入れ食いモードです。腹が減っては戦は出来ぬと言いますが、船釣の場合は船酔いをする可能性が有る為、船酔いをした時一発で胃の中から撒き餌(嘔吐物)を出す方が後で楽になります。今回は内海ですが、太平洋に出る時は本当にやばい状態で毎回考えなければなりません。お問い合わせ

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 第一優勝丸は朝6時に出船しました。海は相変わらず澱んでおります。赤澤さんの指導の下「タイラバが着底して5回巻くを繰り返す、巻く速度は5段階中4で」を忠実に守りました。タイラバのスカート(疑似餌)は極細で色を頻繁に変えます。出港30分後私の竿にゴツゴツとアタリが来ました、そのまま巻いてフックオンさせて竿の乗せます。上がってきたのは上記の真鯛でした。これで玉砕は免れました。朝一の地合いに釣るべき時間に釣れた魚でした。これも赤澤さんからの僅かな情報がヒントとなります。この旅行へ行きたい。

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 続いて赤澤さんも掛けます。やはりプロです、わたしより先を読んでました。スピニングリールで沖に投げて底をキス釣りの様に引いてきていたのです。この技術は夏場から秋にかけてよく使うテクニックなのです。この時タイラバの針に青イソメを付けたらどうなるか?これが先程の答えなのです。ですので夏から秋の瀬戸内海はスピニングリール仕掛けと青イソメかマムシが必要となってきます。因みに赤澤さんは虫エサは使用しません。ガチのタイラバ勝負です。お問い合わせ

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 状況は昨日より少しよいそうですが、赤澤さん曰くあまり変わらないとのことでした。朝方の雨が上がり太陽が顔を出すとアタリが出だします。アタリの数が圧倒的に少ないので、少ないアタリをものにしなければなりません。この日は4回本アタリがあり4回共フッキング出来ました。しかし赤澤さん曰く前アタリというか前兆を掴まなければいけないということです。前兆には色々な種類があり、通常と違う感じがしたならそれが前兆だそうです。ここから本アタリにどのように持っていくかが技術なのだそうです。あなたも高松で鯛と遊んでみませんか?この前アタリを掴む技術を研究することは、本当に腕の向上に役立ちます。この旅行へ行きたい。

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ここでタイラバというルアー釣りについて簡単にご説明しましょう。錘の下に太い糸が付いており、その先に鯛針が付いております。太い糸にスカートが巻いております。これが水中で巻く時、いかにもゴカイや長いプランクトンが躍っているように見えるそうです。それを鯛が餌と思い反射的に食いつくのです。リールはタイラバ専用ベイトリールにPEの0.5号位が巻いております。このベイトリールのカウンターをご覧ください。0)2.5 と書いてますね。2.5は出た糸(道糸)の数字2.5mです、1.3mの竿長の約倍で丁度合っております。0)は巻く速度表示で0はストップ、巻き速度は1から5まであります。数字が大きくなる程速くなります。赤澤さんは絶えず変わる瀬戸内の潮を見て、いくつで巻いてと指示を出しますので、それに従ってください。ちなみにこの釜めしに丁度良い小さい鯛は資源保護の為に海にお帰りになりました。 お問い合わせ

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 このタイラバの錘はチタンで来ております。なので1個数千円します。鉛の数百円とは体積が違います、鉛の方が大きいです。魚の食いが良い時ですと大きくても構わないのですが、今日の様に潮が悪い時は、比重の重いチタンに効果があります。このスカートの形状や模様も先程とは変わります。赤澤さんはその辺りを非常によく研究されておられます。どのような動きをするのかを解って多くの種類を使い分けておられるのです。今日一番大きな鯛ですね。尻尾の赤と腹びれの青が鮮やかです。これは生きている鯛しか拝めません。しかしながら今日は少し型が小さいです。この旅行へ行きたい。

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 船を上がる前に一匹釣れました。鯛が一番釣れる時期は4月から5月です。乗っ込みと言ってメスは卵を、オスは精巣が膨らんでおります、最も美味しい時が最も釣れる時なのです。ところが6月以降産卵を終わると味がガタンと落ちます。卸売り市場の天然鯛の価格を見て解るのですが、春は非常に高値が付きます。次に味が戻ってくるのは秋です。冬に備えて鯛は爆食いを始めます。その頃から身の味が良くなりはじめるのです。皆さん天然鯛と養殖鯛の味の差は解りますか?全然ちがいますよ。スーパー等で売っているのはほとんど養殖鯛、最近餌の配合等でかなりいける養殖鯛もありますが、やはり天然は全く違います。あの味は忘れられません。お問い合わせ

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結局、1日頑張って赤澤さんと二人で上記の釣果+上記の釜めしサイズの小さい鯛6匹+あこう1匹でした。なんだ悪い悪いと言って釣れているではないか?と思わないでください。ゴルフのスコアカードと違います。これは赤澤名人の知恵と経験、技術があってこそ、この結果なのです。私一人だったら恐らく玉砕していたでしょう。難しい釣りを赤澤名人の技術で簡単に紹介できることを言いたいのです。そういうことから言えばプロゴルファーのラウンドレッスンよりは効果が見えるのかもしれません。読者の方の中には私も相当な上級者では無いかと疑う方もおられると思います。釣暦は60年ですが、タイラバ暦は3年程です。1年に1回の釣行で3回目でした。皆様にも挑戦をした頂きたく紹介を書いております。この旅行に行きたい。

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 この天然鯛を美味しくどのように頂くかですが、まず、船では釣った鯛は水槽に保管されます。港に帰って船頭さんと赤澤さんが鯛を絞めて血抜きをします。その状態でクーラーに氷を入れて持ち帰ります。もっと完璧にやりたければワイヤー通しという絞め技があるのですが、これは上級編です。絞めた状態を維持したければ、クーラーに海水を注入して、海水氷漬けにして持ち帰ると新鮮度がアップできます。2日位置いても非常に美味しかったことは覚えております。料理に自身の無い方はどうすれば良いのでしょうか?2つの方法をご紹介します。一つは地元高松の居酒屋さんを赤澤さんに紹介して貰い、その日の晩に食べる、これは中国のお客様がこの方法でご満悦されました。もう一つは車で1時間走った場所に鯛料理専門の温泉旅館がございます。別途弊社商品としてご紹介予定ですが、鯛が釣れた時点で温泉旅館に連絡を入れて頂き、釣終了後は直接温泉旅館はチェックインする方法です。普段養殖鯛を使ってますが、天然鯛を使った料理長の自慢の一品が出来上がってきます。温泉に入りながら待つだけなのです。商品ネット掲載前に御興味のある方は、直接私までお問合せ頂きたく存じます。

 もう一つ自宅で料理して食べる方法を紹介します。鱗落としとまな板と出刃包丁がいるのですが、やはり鯛の刺身は最高です。刺身系ではカルバッチョです。塩を振って塩焼き、酒蒸し、鯛しゃぶ、日本酒が進むのが兜炊きでしょう。これは鯛の頭を縦に割らなければならなく、難しい技ですので、そのまま使って醤油と砂糖、みりんで煮ていくのが良いでしょう。鯛飯も美味しいですよ。高松の鯛で鯛三昧をお勧めします。この旅行を検討する。

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