本州最南端紀伊半島突端部串本の海の美しい海底

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 日本最大の島は本州。その最南端に串本と潮岬があります。台風中継等で有名な場所です。和歌山県に属しております。昔の交通アクセスは42号線とJR紀勢本線の2本でしたが、現在紀伊半島を一周する高速道路が周参見付近まで延びてきております。しかしながらまだまだ陸の孤島で、最も早い新大阪からの特急くろしおで約4時間以上かかります。上記の写真は串本海中公園辺りから撮ったもので、左に串本の街並みが右に潮の岬が見えます。潮岬の先の岩礁群は磯釣りのメッカでドウネやアシカ、コメツブといった磯が並んでおります。ここは黒潮から近く他よりも冬でも温度が高いです。海中公園の中からはサンゴもお目にかかれます。旅に行きたくなれば、こういうサイトを利用するのも良いかと思います。JR関連の旅行サイトです。

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 久しぶりに串本海中公園に行ったのですが、地球温暖化の影響はかなり見てとれます。ここは海南島の三亜ではないかと思うほどサンゴがびっしり生えておりました。三亜は北緯18度、串本は北緯33度です。ここは温帯の海のはずですが、カラフルな熱帯魚の多いこと。テーブルサンゴも立派ですね。小型の旅行バックを捜していた時に、出会いました。普通の1泊2日位の旅行もゴルフも、サイドバックとして使っても良いと思います。

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 これはスズメダイです。食べて上手くないので釣ってもすぐにリリースです。釣の時はエサ取りとして邪魔になる魚です。しかし見ると可愛い魚ですね。私は嫌いですが。

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 前に来た時は確か20世紀後半であったと思います。ここを見た時には本当に感動しました。魚釣りに来て全くあたりも無く、結局坊主を喰らいました。予約した特急まで時間があったのでここを訪問しました。なんと魚が多いこと、釣れなくても海の中にはこんなにたくさんの魚がいるのを知りました。潮が変われば、明日は変わると前向きになれたのもここなのです。

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 この魚の名前はご存じですか?ニザダイと言います。磯釣りをやっているとよく掛かります。引きが非常に強く、楽しみを与える魚ですが嫌われものなのです。なぜかというと腸わたが磯臭く、料理をする時は、フグの調理師が背中から開いて、腹膜毎捨て去る高度な料理法を使います。そして氷水に浸して食べると本来の白身の油の乗った美味が味わえます。他にもっと美味しい魚がいるので釣ったら即放流の魚ですが、勿体ない話しですね。味は真鯛に似てました。

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 前に訪問した話をしましたが、その時は小学生でした。何度も言いますが、サンゴはパラパラだったです。数十年の間に亜熱帯の海になってしまいました。ここへ来ると地球温暖化の学習ができます。温帯の海は本来こんな光景ではありません。潜ってあまり綺麗ではありません、綺麗なのはやはり熱帯亜熱帯の海です、温帯の海が徐々に変わってしまっております。ダイビングやスノーケリングをしない方はここへ来て海の様子を見てください。そして数年後また来て比較ください。写真でも撮ればよく分ります。

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 これは海中展望塔の上から見た光景です。海面にうごめく魚類はクチブトグレや尾長グレです。ドウネやアシカで必死になって1-2匹釣る魚です。それがここでは群れてしかも大きさはすべて40cmオーバー。天国の光景がここにあります。餌を投げれば養殖場の鯛の様な様子になります。ここには網は無くどこからでも魚は廻ってきます。定期的に餌を与えるので住み着いたのでしょう。餌に針もついてません、ここで釣りたいですが、釣禁止なのです。この魚は刺身良し、焼いて良し、煮つけ良しと素晴らしい魚なのです。あまり市中では売ってません。

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これは海中展望塔横の水族館のクエです。ハタ類の中で最高の魚なのです。ハタ類は中華圏では鯛のステータスを持ちます。天然のクエはやはり羨望の的です。養殖のクエも美味いのですが、やはりクエ鍋を含んだクエのフルコースは味わいたいものです。

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 ここではウミガメを保護して養殖してます。子供たちに人気のアイドルです。ウミガメって食べると美味しいと聞いたことがあります。浦島太郎の伝説のある国ではなかなか聞かれない話ですが、どうして保護対象なのか、やはり美味しいので乱獲から守る為と思います。