秋田県角館の武士住宅街

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 秋田県の歴史的重要建築物群保存地域に角館がございます。場所を説明すれば秋田県東部の中央部分、東は岩手県に接しており、秋田県仙北市になります。地図でいうと仙北平野の北部です。東は秋田駒ヶ岳があります。アクセスは秋田新幹線がこの駅に止まります。歴史的には約400年前に戦国大名の和芦氏が角館の街並みを作りました。その後佐竹北家の城下町として栄えました。城下は当時の様子を色濃く残しております。ここの特徴として西日本地区の武士街と比較して家々の面積が広い、道路が広い。一般には城下町は戦争となった時の町中要塞の機能を果たすので、道が互い違いとか狭いとか、騎馬戦が出来ないとかの道路ですが、ここは迷路も無ければ、要塞戦略戦術都市でもありません。レンタカーを借りて東北を廻りたい方はこちら

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この武士屋敷(住宅)は当地を代表する青柳家住宅です。1581年に建築されたと言われております、総面積は9900平方メートル。武士の階級としては家臣の長である上級武士の屋敷(住宅)だったようです。ここ武士街北町での見どころは武器倉庫,解体新書記念館(杉田玄白の人体解体をした医学書),秋山郷士館,武家道具館,時興館になります。JRと関係のある旅行サイトです

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ここは数百年前に都市計画され作られた街です。町は「火除(ひよけ)」と呼ばれる広場を中心に、北側は武家屋敷が建ち並ぶ「内町(うちまち」、南側は町人や商人が住む「外町(うちまち)」と区分されております。

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 角館の町内名には「表町下丁・上丁」や「東勝楽丁」等「丁」がついている所と、「岩瀬町」「下新町」等「町」のついている所があります。ここは、武士が住んでいた町内には「丁」が付き、商人町には「町」が付いております。地名に数百年前の名残が残っているのも、角館の魅力の一つです。

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当地の資料によれば「古城山の裾野から南に382軒間(約687m)、東西に一線を引き火除けとする。幅12軒(約21m)東西に160間(約288m)の空地を設け中央から少し南側に高さ1丈(約3m)の土塁を築き、完全に内町と外町を遮断する」とあります。町人の町で発生した火事が武士街に引火しないように火除けを設けたと言われております。更に土塁の真ん中には木戸門を設けて、夜になると閉めていたそうです。防犯対策も徹底していたわけです。

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 武家屋敷は有料と無料に分かれます。有料は、石黒家(子孫が非公開部で居住)、角館歴史村 青柳家、河原田家であり、無料は岩橋家、小野田家、松本家です。この写真の犬は秋田犬です。一見可愛いですが、狩りに連れて行った犬なので性格は両面あると言われます。体重は40-60kgになります。敵と判断すると獰猛さが増すそうです。

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 角館の観光を終わり、これから青森方面に普通電車で向かいます。途中で比内地鶏の里を通るので地鶏を食べるのが楽しみです。角館でもきりたんぽの他、珍しい角館懐石や普通懐石を味わいました。東北のグルメに出会いました。最後はラーメンでなくて稲庭うどんというのが、健康に良いと思いました。